Marvelous Designer 2024.0機能を勝手にランキング

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Marvelous Designer 2024.0における変更箇所をすべて確認し終わりました。

全体的にはこんな感じでした(以下)。基準は★3つが普通というか、可もなく不可もなくです。

勝手ながら、私なりのランキングを付けてみました。

第3位は2Dパターン長さ合わせ機能(寸法合わせ機能)です。これまで「一致させる」機能では2つのパターンの指定した部分で合わせるように、2Dウィンドウ上でパターンが移動してしまいましたが、今回、「一致させる」機能の中に「寸法を合わせる」という選択肢が追加され、パターンの移動なしに寸法を合わせられるようになりました。

地味だけどありがたい。

同点第3位は風コントローラです。今回の改善された点は、複数の風コントローラを配置できること。そして、風の影響範囲を視覚的に設定できることです。これにより、ポーズをとった静止した状態の衣装モデルが欲しいときに衣装の形状を調整するのに使えます。

第2位はパッカリング機能。以下で書いたように、パッカリングがお手軽に追加できます。幅などの調整もでき、きちんとテクスチャにベイクしてくれるので使い勝手がいい。

そして、

第1位はリメッシュの改善です。

これは以下のようにパターンのポリゴンを三角ポリゴンから四角ポリゴンに変換する機能で、その逆もあるのですがが、四角ポリゴンにOptimizedという選択肢が追加されました。

これによりアームホールのような曲線部に従来では発生していた三角ポリゴンがなくなりました。そのおかげで、この部分に生じる歪みがなくなって綺麗に仕上がるようになりました。

★3つ以下で残念だったけど、今後、化けそうな機能としては・・・

EveryWear(Beta)機能。以下にも書いたように、まだ未完成なのが残念。残念だった点は沢山あって、EveryWearで編集した機能はEveryWearのアップロード時の制約条件に縛られること、アップロードした後でないと他のソフトに持って行けないこと(通常のエクスポート機能では出力してくれない・・・)、アップロードしたときに、アバターが含まれていないこと、ターゲットプラットフォームを設定できるけど出力内容に変化はなかったこと。

この辺、改善してくれたら凄く良くなるのですが。今後に期待。今、ベータ機能だし。そう開発チームならやってくれるはず?はず?Please。

LiveSyncについては、以前のバージョンで追加されたOmniverseとのリンクと同じようにあまり個人では必要性を感じなかったこと。別に同時に両方立ち上げてなくてもいいし、Omniverseのときも思ったのですが、1台のPCで両方を立ち上げておくのもPCのリソース的に厳しかったり(個人のPC環境にもよりますが)。サーバーを設置して、チームで制作するなら使えるのかな?でも作業管理ができていれば、同時に作業することはないと思うけど。

★2つのソフトボディシミュレーションは、確かにアバターの表面を押すと柔らかくなっていて凹むのですが、衣装の締め付けで食い込む様子を出したいときに調整が難しかったです。皮膚と衣装の境界部分の皮膚を盛り上がらせたいために衣装の締め付けを強くすると、シミュレーションで衣装が落ち着かなくなりました(収束しない)。

それに、アバターがこの機能で変形したとしても、このアバターごと他のソフトに持って行かないと制作した衣装とアバターが合わなくなること。アニメーション時に全体的に衣装が身体に貼り付く感じになるので調整が必要なこと。これは以下の記事でも書きました。

★1つしかなかったFBX形式アバターのスケール機能は、アバターにRigが入っているとスケール機能が使えなかったです。Rigが原因?FBXのバージョンが違う?単純にMeshだけのFBXだと正常にスケール機能が使えましたが。