Addon :CAD Support Tool(CADデータ利用、3Dプリント(部品制作)向けサポートツール)

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【概要】

自作アドオンのCAD Support ToolをBlender 2.8対応にしましたー。

そして、少し機能を変更しました。

このアドオンは私の仕事でも必須なものなので、万人向けではないです(自分が良ければいいってやつ)。また、3Dプリント用のモデルを制作するとき(キャラクターものでなく、何かの部品のような厳密に長さを設定する必要のあるもの)に、とても重宝します。

 

●このアドオンの対象とするユーザー

  • 厳密に長さを実寸に合わせ込む必要がある人
  • 3Dプリンタ用のモデラー(キャラクターではなく、寸法を厳守する部品など)
  • 3DCADデータ(STLに変換済み)をインポートしてBlenderで使う人。

●このアドオンでできること。

  • 入力した寸法のCube、または入力した半径のチューブを作成する(このチューブはケーブルとして径の設定が必要な場合に使います)。
  • エッジの長さを数値入力で設定できる。
  • エッジの長さの表示/非表示切換。
  • カーブオブジェクトの長さを計測できる。
  • CADデータ読込み、加工時に必要なBlenderの各種機能へのアクセスが容易になる。
    (三角ポリゴン→四角ポリゴン変換、重複点削除、ポリゴン数削減(Decimate)モディファイアの設定と適用)

3DCADのデータをBlenderに読み込んだ時に、たいていのCADデータはそのまま使うとかなり重量級なので、メッシュデータを間引いてから使います(CGでの映像制作では内部の部品やネジとかいらない場合が多い)。その際、三角ポリゴンを四角ポリゴンにしたり、重複する頂点を削除したり、Decimateでメッシュデータの削減を行います。

これらのことをパイメニューでひとまとめにして、アクセス性を高めたアドオンです。

これも作業時間短縮のため!

ただし、CADデータを間引くときに内部の部品を予めきれいに削除する場合は現時点では手作業です(Remove Double+Decimateで構わない場合を除く)。将来的にはこの機能をこのアドオンに追加したいです。

なお、以前にYoutubeに上げた動画に「エッジの長さ表示機能じゃなくて、MeasureItがあるじゃよ」みたいなコメントをもらったのですが、その時思ったのが、この人、本当にMeasureITを使ってモデリングしたことあるのかな?です。MeasureITはあくまで最終的に寸法を見せる必要があるときに使うものと理解してます。というのも、表示された寸法の位置がデフォルトではずれてることが多いし、不要になったときに削除するもの操作が面倒だし、表示も大きいし(モデリング時に邪魔)、モデリング時に使うには不向きと思ってます。ですので、私はエッジの長さを表示する方法でモデリングしています。

 

●本記事を書いたときのバージョンなど:

Blender :2.80β (2019/1/27版)
アドオン:2.0.0
作者:藤堂++

 

【入手方法】

こちらのリンクから。

【使い方】

ダウンロードしたpyファイルをインストールして有効にします。

操作は、「Ctrl」+「Shift」+「E」キーでパイメニューを表示します。

パイメニューの内容は選択物とモードごとに違います。

 

●メッシュオブジェクト選択時
★オブジェクトモード

オブジェクトモード、選択時のパイメニュー

  • 「STLをインポート」
    STLのインポートですが、スケールを0.001にしてインポートします。CADなどをデータを読み込むと寸法がBlenderでは同じスケールではないためです。
  • 「Create Custom Cube」
    オブジェクト名と3辺の寸法を入力し、その直方体を作成します。Zの値が高さです。オブジェクト中心はオブジェクトの底面にあるように作成されます。
  • 「Create Custom Cable」
    入力した半径のカーブオブジェクトを作成します。これをケーブルとして使います。ケーブル両端のコネクタは含まれていません。
  • 「Add Decimate」/「Apply Decimate」
    Decimate(ポリゴン数削減)モディファイアを適用します。Addでモディファイアを設置したら、3Dビュー上でマウス左クリックすると、モディファイアの比率プロパティをオペレータから操作できます。これで削減する量を調整します。もちろん、プロパティエディタのモディファイアのところでも調整できます。

 

★編集モード

編集モードパイメニュー

  • 「Remove Double Vertices」
    重複した頂点を削除します。BlenderのRemove Double機能を呼び出しているだけですが、初期値を0.001にしてあります。オペレータで調整できます。
  • 「Set Edge Length」
    実行する前に、頂点を2つ選択してから行います。最初に選択した頂点が基点になり、ここから入力した長さにエッジを伸ばします。
  • 「Convert Tris to Quads」
    Blenderの三角ポリゴンを四角ポリゴンに変換機能を呼び出しているだけです。
  • 「Showng Length On/Off」
    エッジの長さを表示/非表示にします。Overlay設定にある辺の長さのチェックをオン/オフしています。

 

●カーブオブジェクト選択時

カーブオブジェクト選択時パイメニュー

オブジェクトモードでも編集モードでも同じメニューです。

  • 「Calculate Curve Length」
    カーブオブジェクトの長さを測ります。計測結果は以下の図のようにポップアップで表示します。
    編集モードで実行した場合、オブジェクト内でカーブが2つ以上に分かれている場合、選択している方のカーブの長さを測ります(このような状態のときにオブジェクトモードで計測を行うと、編集モードで選択している方を測った結果を出力します。なるべく、編集モードで2つ以上に分けないようにした方が計測ミスを防げます)
  • 「Create Custom Cable」
    入力した数値を半径としたチューブ(カーブオブジェクト)を作成します。
●何もオブジェクトがないとき

シーンに何もオブジェクトがないときは、以下のペイメニューが表示されます。

何もオブジェクトがないときのパイメニュー

 

なお、シーン内にオブジェクトがあり、何も選択していない状態のパイメニューは直前に選択していたものに対するパイメニューが表示されます。