このサイトではBlenderやMaxwell Renderの使い方を初めての方でも分かり易いように解説したチュートリアルと藤堂+の作品やCGに関連した参考書、Webサイト、CG(VFX)を使った動画を紹介しています。

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Archive for the 'Cycles' Category

Cyclesのロードマップは示されたが・・・

Cyclesのロードマップが公開されたけど、気になるのは最後のGPUレンダリングのところ。
全文はこちら。
GPUレンダリングに対する問題は引き続きフォローするとあるけど、
「全てのグラフィックカードに対応できるようにするために時間をかけない」という言葉も・・・・。
私が触れるPCでライブラリの入れ替えなしで、最初っから動いたPCはないので
もう少し頑張って欲しいんだけど・・・。

 

Cyclesを試す(その2)

Cyclesでレンダリング結果を確認するため、昔、Maxwell Renderで作成したモデルを使っていじってみました。
例えばこれ。Cyclesでレンダリングした例のクリップホルダー。いい感じで仕上がってますねぇ。
(誰かこれ商品化しない? と、また言ってみる)

昔、Blenderのレンダリングの質が気に入らなかったので、XSI(MentalRay)に浮気し、その後、
Maxwell Renderに行き着いたわけ だけど、当時Cyclesがあったら浮気はなかったかなw
まぁ、いろんなツールをいじったおかげで、いろんなソフト自体のことや、ソフトに依存しないCGに
共通することとか学べたのでマイナスではなかったからいいけど。

で、気になるのはCyclesのArtifactの減衰の仕方がMaxwell Renderに比べ、どうなのか?
だけど、QuadroではまだCyclesはGPUレンダリングできないようなので、CPUレンダリングでCausticsの
出方を確認してみた。ArtifactについてはGPUが使えるようになってからかな。
まず最初にMaxwell Renderのレンダリング結果がこれ。

そして、Cyclesのレンダリング結果がこれ。マテリアルの設定はIORをダイアモンドの設定である2.417にし、
Full Global Illuminationのデフォルトの設定を使った。EmissionはMaxwellと同じ1つだけで
位置関係は同じ(強度は同じくらいに設定)。


ダイアモンド自体に屈折で黒くなる部分が多くなってしまってます。Causticsもまぁ出ている。
Maxwell Renderでは一部にスペクトル分解が生じて色が付いて見える部分があるけど、
Cyclesにはない。違いはそんなところかな。

次の結果は、Emissionの追加とか、GIのBounds数とかいじった後の画像。Maxwellと同じ条件では
なくなったけど、暗い部分が少なくなって、まぁまぁ改善。でも、副作用で影が薄くなった・・・。
まぁ、ポスプロで何とでもなるが。

ということで、単純な設定だけで、仕上がりとしては私はMaxwell Renderの方がいい。
市販ものだしね。
ただ、Blender→Maxwellのようなインポート作業とかないので、Cyclesはお手軽。
小細工してより良く見せることもできるので、どっちがいいというわけでなく、良い結果が出るなら、
その場その場で使い分けしていくって感じかな。 限られた時間で目的の質が得られれば、
Cyclesにこだわる必要もないし、Maxwellにこだわる必要もないしね。

なお、マテリアルの設定については、CyclesはNode機能を使っても、Maxwell Renderでの設定の
ように痒いところに手が届くものではないので、今後の進化に期待。

Blenderは全般的に言って、Sculptモードにしても、これにしても、それなりに市販ソフトの機能を
取り入れて、基本的なところは使えるようになるんだけど、細かい部分でまだまだ改善しないとダメな
部分が残ってしまい残念なので、今後の開発に期待したい(流体なんとかしれくれぇ~~)。

 

Cyclesとエラーが出るときの対処法

Blenderの新しいレンダラとしてCyclesが2.61から追加されました。
もう既にネット上にはCyclesを使い倒している人もいるので、今さらなんだけど、
使おうと思ったら、エラーがでて困ったので、対処方法を書いておこうかと。
(なお、これはBlender 2.61β版での話。本日リリースされた2.61 RC1では
この心配は要らないのかも)

まだ馴染みのない人のためにCyclesとは、Cyclesを使えばフォトリアルなものを
簡単に作れます。現在、2.61 β版以降か、GraphicAll.orgにある開発中のBlenderを
使うことで利用できます。
ちなみにCyclesはCPUを使って描画させる方法と、GPU(CUDA or OpenCL)で
描画させる方法があります。この2つに違いは以下のグラフの通りです。横軸は
描画させるSamples数で、縦軸が時間。CPUよりGPUでレンダリングした方が早いですが、
グラフィックカードの性能次第でもあります。 今回試したPCでは以下のような結果に
なったということ。


なお、このグラフを作成するために作ったサンプルシーンはその下の図の通り
(これはSamples数=1000)。

このグラフから「GPUだけ使えばいいじゃん!」と思うかもしれませんが、GPUでレンダリングすると、
グラフィックカードの性能によっては、レンダリング中、他の作業ができなくなります(単にマウスを
動かすだけでもカクカクするとか)。一方、CPUでレンダリングすると、レンダリング中も他の作業を普通にできます。
PCを何台も持っていない人で、レンダリング中に他の作業をしたい人はCPUでレンダリングさせる、
寝てる間にレンダリングさせておきたい人はGPUを使ってレンダリングさせるといった使い分けができますな。

ただ、「使えないぞー」とか、「エラーが出るぞー」という「Help me!」な声が世界中から出てますが、
いくつかの対処法で解決できます。あっ、そもそもグラフィックカードがCUDAに対応してないとか、
グラフィックカードのドライバが古いといった初歩的な問題は当然クリアしているのが前提です。

1つ目はXZRさんのサイトで書かれているようにグラフィックカードの設定をいじることで解決する方法。

これでもダメなときがあります。その場合、Cyclesのライブラリに原因がある場合があります
(正式版のBlender 2.61がリリースされれば解決していると思います)。
この対処は、BlenderArtist Forumのこのスレッドにあります。このスレッド中のbat3aさんの
書き込みにあるx64またはx82のリンクからライブラリをダウンロードし、Blender 2.61βのフォルダの/2.60/scripts/addons/cycles/libに置きます。
これで解決のはず!もし、ダメなら自分でForumを探るか、CUDAに関するサイトを巡って解決して下さい。
そして、みんなにシェアを。

Cyclesもやっぱりアーティファクト(Artifact)が残ります(補足:Artifactとは描画画像に
残るノイズのみたいなもの)。こういうタイプのレンダラの宿命ですな。Sample数を上げてレンダリング
時間をかければ取れることもあるし、取れないこともあります。 Maxwell Rendererもこれを
早く除去できるように何年も工夫してきましたから。
後で、Cycles(GPU)とMaxwell Rendererのレンダリング時間 vs Artifact除去度の比較をしたいと思ってます
(理系なのですぐ検証したくなるんだよね・・・)。ただ、Maxwell Rendererを入れているPCでは、Cyclesの
GPUをやるとすぐにOSがクラッシュしたり、CUDAエラーが発生するので、それが解決してからだけどね・・・。
なんでもQuadro FX3800はまだダメみたいなスレッドがあったようで。RC1でもまだGPUはダメみたい・・・。
それと、D.O.Fも試してみた。設定は感覚的ではないかな。でも、まぁOK。