このサイトではBlenderやMaxwell Renderの使い方を初めての方でも分かり易いように解説したチュートリアルと藤堂+の作品やCGに関連した参考書、Webサイト、CG(VFX)を使った動画を紹介しています。

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Maxwell Renderチュートリアル

11.計測データによるマテリアル設定

Nd値は物体の反射に影響する値です。この値を実際に計測したものをFull IOR(またはComplex IOR)といいます。このデータのサンプルはMaxwell Renderの以下のインストールディレクトリに保存されており、各データのサムネイルもあるので参考にできます。


例: C:Program Files\Next Limit\Maxwell 2\materials database\ior files


では、monkey1~5及びFloorオブジェクトに適用されているマテリアルは使わないので削除します。floorオブジェクトにはデフォルトのマテリアルを再適用して下さい。新たに5つのマテリアルを作成し、monkey1~5にそれぞれ適用します。monkey1のマテリアルでBSDF PropertiesのIORを「Measured Data」に変更し、その下のフォルダアイコンをクリックしてIORファイルを設定します。ここでは”aluminum.ior”を設定しています。


IORデータの設定

IORデータはNd値のデータなので、Roughnessの影響を受けます。ここではRoughnessを5に変更します。同様にmonkey2には、”copper.ior”、monkey3には”gold.ior”、monkey4には”nickel.ior”、monkey5には”emerald.ior”を設定し、Roughnessも同様します。
なお、Roughnessを違う値にすると、くすんだ金属などいろいろな状態のマテリアルを表現できます。

レンダリングしてみましょう。下図のようになったと思います。


レンダリング結果

サンプルシーンのダウンロード(IORデータも含まれています)