このサイトではBlenderやMaxwell Renderの使い方を初めての方でも分かり易いように解説したチュートリアルと藤堂+の作品やCGに関連した参考書、Webサイト、CG(VFX)を使った動画を紹介しています。

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Maxwell Renderチュートリアル

10.Anisotropyマテリアル

Anisotropy(=異方性)のマテリアルは鍋底のような金属の表面などの表現に使われます。その設定方法について解説します。では、前の章のシーンデータをそのまま使用します。新しいマテリアルを追加してください。金属面なのである程度の反射が必要なので、ここではNdを10、Roughnessを20とします。ここでAnisotropy値を80に設定します。この値が0は等方性になり(つまり、これまで説明してきたマテリアル)、100に近づくとより異方性の特性をもった表面になってきます。異方性とはある特定の方向に対し反射し、それと直行する方向にはあまり反射しない状態になるため模様ができます。Anisotropy値はテクスチャでも制御できます。その場合は白色部分がAnistoropy値が高い部分になります。
次にAngleを設定します。これは反射する中心となる角度を設定します。これもAngle Mapとしてテクスチャを使うことができます。この場合も白色が大きなAngle値となります。Maxwell Renderのインストールフォルダ(Windowsなら以下のフォルダ)にある”concentric.png"というテクスチャがあるので、それをAngleに読み込みます。
ここではfloorオブジェクトにこのマテリアルを適用するため、小さな模様にが出るようにTexture PickerのRepeatを2に設定します。


  • 例:C:\Program Files\Next Limit\Maxwell 2\materials database\textures

Angle Mapの設定 マテリアル設定

レンダリングしてみましょう。以下の通りになりましたか?


レンダリング結果

サンプルシーンのダウンロード