このサイトではBlenderやMaxwell Renderの使い方を初めての方でも分かり易いように解説したチュートリアルと藤堂+の作品やCGに関連した参考書、Webサイト、CG(VFX)を使った動画を紹介しています。

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Maxwell Renderチュートリアル

7.R2によるReflectanceの制御

Reflectance 90はRoughnessが小さくなったときにReflectance 90の色が現れてくることは前の章で説明しましたが、Roughnessが大きな値のときでもReflectance 90の色が出てきて欲しい場合があります。そんなときはR2値を設定します。 R2値は2つのパラメータから構成されており、1つ目の数値が視点からどれだけの角度になったらReflectance 90の色が出てくるかを設定し、2つ目の数値はそのときのRoughnessの影響度を0~100で示します。


R2パラメータ

では、前の章で作成したシーンからReflectance 90を赤に設定しているmaterial_1(monkey2に適用したマテリアル)を残して、monkeyに適用されているマテリアル全てを削除します。
material_1のR2値の横にあるチェックボックスにチェックを入れ、R2を有効にします。1つ目の数値に80を入れ、2つ目の数値は0のままにします。


R2を80,0に設定

マテリアルを4つ複製して、R2の最初の値が60のもの、最初の値が40のもの、20のもの、最初の値が20で2つ目の値が100のものを作成します。


R2を60,0に設定 R2を40,0に設定 R2を20,0に設定 R2を20,100に設定

これらをmonkey1~monkey5までに適用し、レンダリングします。その結果は以下のようになったはずです。Reflectance 90に設定した色がR2の値により視点との角度に対応して現れています。最後のは2つ目の値を100にしているので、最初の数値が浅く設定されていてもRoughnessの影響度100なのでReflectance 90の効果が出ていません。


R2設定によるレンダリング結果Downloadサンプルシーンのダウンロード